キレイ事では進まないシニアの片付け

‘整理収納アドバイザーです‘と自己紹介すると、

「物が少ないスッキリした部屋にお住まいなのでしょう?」と、スパイスの利いた(?)コメントを戴くのですが、我が家はモノは多めです。

ハンドクラフト大好きで、自称フェルト工房作家として作品を大量生産していました。
過去形なのは「作品が結果的にゴミになってしまう」と気が付いたから。

50歳目前になると「自分の物の持ち方」に真剣にならざるを得ません。なぜなら、

今の時代「子供が親の家を継いでくれない」から。

これは、見逃してはならない現象です。
昭和の時代は長男が家財・老親全部を引き継いぎましたが、今は親が亡くなる=家&家財の処分が発生するのです。

築30年以上の2階建て一軒家の家財処理費は大体100万円。
古家の解体処分費が200~300万。駐車場無し、階段のみのアプローチしかない再建築不可の狭小住宅だと、更地にしても売るに売れず、自治体への寄贈すらお断りされる最悪の事態も考えられます。


だからこそ「自分が親の世代」になったら、自分亡き後のために家財だけでも減らしておくことが、財産を守る術になるのです。

便利グッズを買うよりも前に【不要な物を取り除く】
面倒な事から逃げたいのは分かりますが、避けては通れません。


「親の家の売却費で悠々自適に暮らす時代」はとっくに終わっています。

ご自分がシニア世代・親がシニア世代になったら一度は大規模なモノの整理をやってくださいね。

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