本当のバリアフリー化とは?

バリアフリーとは、高齢者等の社会的弱者が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた事物および状態。
具体的には段差解消や補聴器などの補助器具、安全に暮らせる設備を整えることを言います。


「高齢者ご本人が出来るように」そのための改修や設備が必要なのです。

介護やお世話を始めると、高齢者本人の要望に言われるまま答えようとして結果的に「やりすぎて」しまい、いつの間にか「何も出来ない人」になります。
そう、高齢者に何もさせないのがバリアフリーではなく、本人がご自分の意志でやりたいことを出来るようにするのがバリアフリーの目的なのです。

一番怖いのは、自ら「こうしよう、ああしよう」という意欲を失ってしまうこと。体力も判断力も低下すると生きるための「食べること」さえ、億劫に感じてしまいます。老いるのは先に体力が低下しますが、気力までもが落ちた時のほうがダメージが大きいのです。

する方もされる方もコントロール出来るから、何でもしてあげたほうがラクなんです。やってくれる人の都合を気にするあまり、次第にご自分の意志・希望を言わなくなってゆくのです。

本人がやりたいことを実現するために考えたり準備したりする`意欲`こそが最後の生きる希望となるのです。一見、不親切極まりないように見えますが、自らのやろうとする意志を削がないよう「優しい無視」も必要です。

要支援1,2の方は、自宅で過ごされている方も多いでしょう。「お出かけしやすいように」「トイレやお風呂に入りやすいように」廊下や玄関の段差をバリアフリー化。
転倒防止のために通路にモノを床置しないようにしましょうね!ご実家が床置状態でしたら、生活動線上の通路のモノを優先して撤去してあげてくださいね。

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